第 4 章 練習問題 解答¶
Basic(基礎)¶
B-1. 紫外発散の確認¶
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問題:
古典的な Rayleigh-Jeans の法則 \(u(\nu) = \frac{8\pi \nu^2}{c^3} k_B T\) を \(\nu\) について \(0\) から \(\infty\) まで積分し、全エネルギー密度が発散することを確認せよ。
解答:
\(\int_0^\infty \nu^2 \,d\nu\) は発散する(\(\nu^3/3 \to \infty\))。
ポイント: 古典的な Rayleigh-Jeans の法則は低振動数では実験と合うが、高振動数で発散する。Planck の量子仮説 \(E = h\nu\) がこの発散を解消した。
B-2. 光電効果の閾値振動数¶
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問題:
仕事関数 \(W = 4.5\) eV の金属に光を当てる。電子が飛び出すための最小振動数 \(\nu_{\min}\) を \(h\nu_{\min} = W\) から計算せよ(\(h = 6.626 \times 10^{-34}\) J·s、\(1\) eV \(= 1.602 \times 10^{-19}\) J)。
解答:
これは紫外線の領域。可視光(\(\sim 4\text{--}8 \times 10^{14}\) Hz)では電子は飛び出さない。
Advanced(発展)¶
A-1. 水星の近日点移動と Newton モデルの限界¶
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問題:
Newton の万有引力では、太陽の周りの惑星軌道は閉じた楕円になる(軌道が回転しない)。しかし観測では、水星の楕円軌道は 100 年あたり約 5600 秒角回転しており、他の惑星の影響を全て差し引いても 43 秒角のずれが残る。
(a) 「他の惑星の影響」を Newton のモデルで計算できる理由を、第 1 章の海王星の発見と対比して説明せよ。
(b) 43 秒角のずれに対して、「未知の惑星が存在する」という仮説と「Newton のモデルを修正する」という仮説の 2 つが考えられる。それぞれの仮説がどのような予測を出すかを述べ、どちらが実際に正しかったかを第 6 章の予告として述べよ。
注: 一般相対論による定量的な計算(\(\delta\phi\) の導出と数値確認)は第 6 章の練習問題 6.4 で扱う。
解答(レポート形式):
Newton のモデルで他の惑星の摂動を全て計算すると、水星の近日点移動は 100 年あたり約 532 秒角と予測される。観測値は約 575 秒角。差は 43 秒角/世紀。
43 秒角は角度にして約 0.012 度。極めて小さいが、Newton のモデルの精度(他の惑星の摂動を含めて 532 秒角を正確に計算できる)を考えると、この残差は有意。
Einstein の一般相対論は、追加パラメータなしでこの 43 秒角を正確に説明した。これは一般相対論の最初の実験的検証であり、「小さなずれ」がモデルの革命に繋がった歴史的な例。
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